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不動産購入に使う住宅ローンはどう選ぶべき?種類や金利をもとに解説

不動産豆知識

不動産購入に使う住宅ローンはどう選ぶべき?種類や金利をもとに解説

不動産を購入する方のほとんどが住宅ローンを利用しますが、住宅ローンには種類があり、どれを選べば良いかわからない方も多いのではないでしょうか。
住宅ローンを選ぶ際には、それぞれの内容や金利など、ポイントを押さえて選ぶことが大切です。
そこで今回は、不動産を購入するときに利用する住宅ローンの種類や選ぶポイント、金利タイプについて解説します。
不動産の購入をご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

不動産を購入するときの住宅ローンの種類

不動産を購入するときの住宅ローンの種類

冒頭でもお伝えしたように、住宅ローンと一口にいっても種類があり、借入先やサービスの内容が異なります。
選択肢が豊富なため、どれを選べば良いか迷う方も多いでしょう。
大きなお金を借り入れることになるため、住宅ローンについてしっかり理解し、ご自身に合ったものを選択することが大切です。
そこでまずは、住宅ローンの種類とその概要について解説します。

住宅ローンの種類

住宅ローンには、大きく分けて以下の3つの種類があります。

●民間融資
●公的融資
●自治体融資


それぞれの特徴について、順番に解説します。
民間融資
民間融資とは、銀行や信用金庫といった民間の金融機関がお金を貸す融資のことです。
金利タイプについては次章で解説しますが、民間融資の金利は「変動型」と「固定期間選択型」のどちらかを選択するケースがほとんどです。
サービス内容は金融機関ごとに異なりますが、取引状況によって、店頭に提示している金利より低い金利が適用されるケースも少なくありません。
また、金融機関によってさまざまなサービスを提供しているため、比較して選ぶと良いでしょう。
公的融資
公的融資とは、公的な機関がお金を貸す融資のことです。
代表的なものに、財形住宅融資が挙げられます。
財形住宅融資とは、勤務先で1年以上財形貯蓄をしており、その残高が50万円以上ある方を対象にした住宅ローンです。
金利が低く設定されているケースが多く、金融機関の審査にとおらなかった場合でも融資を受けられることがあるため、財形貯蓄をしている方は勤務先に問い合わせてみると良いでしょう。
自治体融資
都道府県や市区町村など、自治体がお金を貸す融資のことです。
住民や勤務者を支援する目的で、一定期間、その自治体に居住・勤務していることが条件です。
また、金融機関などの住宅ローンより金利が安い傾向にあります。
ただし、実施していない自治体もあるため、確認が必要です。

フラット35は民間融資と公的融資の中間

住宅ローンの一種として、返済期間の金利が変わらない「フラット35」という商品をご存じの方も多いでしょう。
フラット35は、民間の金融機関と住宅金融支援機構が提携しておこなう住宅ローンです。
つまり、民間融資と公的融資の中間のような商品です。
実際の窓口は金融機関になるため、金融機関ごとにサービスが異なる場合があります。
ただし、民間融資より金利が高めに設定されています。

不動産を購入するときの住宅ローンを選ぶポイント

不動産を購入するときの住宅ローンを選ぶポイント

不動産を購入するときに利用する住宅ローンの種類について前章で解説しましたが、実際に選択するうえでのポイントがあれば知っておきたいですよね。
そこで次に、不動産を購入するときの住宅ローンの選び方について解説します。

ポイント1:毎月の返済額のシミュレーションする

住宅ローンは、融資可能額や金利、返済期間、毎月の返済額などを総合的に考えて選ぶことが大切です。
たとえば、同じ借入金額で比較した場合、返済期間を短く設定すればそれだけ毎月の返済額が多くなり、返済期間を長く設定すれば毎月の返済額を抑えることができます。
返済期間は、できるだけ定年までに設定したほうが老後の生活に不安が残らないため、定年までの年数を考え、毎月返済できる金額を計算してみることが大切です。
また、金利によって借入総額がどれくらい変わるのかなど、さまざまな条件でシミュレーションして、住宅ローンを選ぶことをおすすめします。

ポイント2:ライフプランを立てる

住宅ローンは、長期間に渡って返済していくことになります。
住宅ローンを組んだときは生活に余裕があっても、家族の収入が減ったり、子どもの教育費がかさんだりと、将来出費が増える可能性があります。
そのような状況になると、家計が苦しくなり、住宅ローンの返済が厳しくなるかもしれません。
したがって、将来のライフプランをある程度立て、将来に備えて貯金したり学資保険に加入したりといった対策も必要です。

不動産を購入するときの住宅ローンの金利タイプ

不動産を購入するときの住宅ローンの金利タイプ

前章でも解説したように、住宅ローンの金利にはいくつかタイプがあり、どのタイプを選択するかによって、借入総額や毎月の返済額に差が生じます。
したがって、不動産を購入するときは、金利タイプについて把握したうえで、負担が少なく、返済しやすい住宅ローンを選ぶことが大切です。
そこで最後に、住宅ローンの金利タイプについて解説します。
住宅ローンの金利タイプは、以下の3つです。

●変動金利型
●全期間固定金利型
●固定期間選択型


それぞれの特徴と向いているケースについて解説します。

変動金利型

借入期間中に適用される金利が、金融情勢の変化によって変動するタイプです。
定期的に金利が見直され、その時点で金利に変動があれば、返済額も変更になります。
ほかの金利タイプより金利が低く設定されますが、将来金利が上がると返済額がアップするため注意が必要です。
変動金利型は、なるべく低い金利で返済額を抑えたい方や、自己資金に余裕があり、将来金利が上がっても返済できる方に向いています。

全期間固定金利型

住宅ローンを完済するまで金利が固定されることから、金融情勢の影響を受けることなく、返済額も変わらないタイプです。
代表的なものにフラット35があります。
資金計画が立てやすい点が大きなメリットですが、ほかのタイプより金利は高めです。
全期間固定金利型は、金利によって返済額が変わることに不安な方や、借入期間が長い方に向いています。

固定期間選択型

住宅ローンを組むときに契約者が選択した期間中、金利を固定するタイプです。
固定期間は金融機関によって異なりますが、一般的には2年、3年、5年、7年、10年といった固定期間を選べます。
固定金利期間が終了したあとは、金融機関によって、変動金利が適用されるケースと、再度金利を選べるケースがあります。
変動金利と比較すると、金利は高めです。
固定期間選択型は、しばらくのあいだは金利の変動を気にせず返済額を安定させたい方に向いています。
たとえば、子どもの教育費がかさむあいだは金利を固定させ、学校を卒業したあとに金利を見直したいという場合におすすめです。
このように、住宅ローンの金利タイプは、変動型と固定型があります。
固定型は、固定期間を選択するタイプと、完済するまで金利を固定するタイプの2種類があります。
どれを選択するかによって返済額が異なるため、ご自身の状況やライフプランに合わせて慎重に検討しましょう。

まとめ

不動産を購入するときに利用する住宅ローンには、「民間融資」「公的融資」「自治体融資」の3つの種類があります。
また、金利タイプは変動型と固定型があり、固定型は一定期間の金利を固定するか、全期間の金利を固定するかに分かれており、どれを選ぶかによって返済総額や毎月の返済額が異なります。
住宅ローンを組むときは、種類や金利、返済期間など総合的に考慮し、ライフプランを加味したうえで、無理のない返済計画を立てることが大切です。


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